


■2010年11月、京都清水寺で披露された一文字漢字は「暑」でした。短い秋を通り過ごし12月に入っても暖かい日が続き、夏物商品のばか売れとは逆に冬物衣料の販売が低調と思っていたら、年末を迎え、北海道・東北・北陸・日本海地方に大寒波が襲いかかり、短時間での積雪量が過去最大といわれる地方も出ています。振り返ってみますと、地球温暖化といわれるなか異常気象が多発し、極端な気候変動とともに、景気も短期間で大きく変動し、先々の予測ができない経済環境下となりました。特にリーマンショックから2年を経過し、国内の製造業の衰退は目を覆うばかりだといわれています。とりわけ製造業の比率は全国平均で27%といわれていますが、弊社のある静岡県は43%、ましてや製造業のメッカといわれる浜松経済圏はその比率がさらに高いと想定されます。
■弊社が属するエレクトロニクス業界においても、リーマンショックの影響による、基板製造企業の淘汰が一昨年まで続きましたが、ここ1年はだいぶ落ち着きを取り戻しており、全体としては、リーマンショック前の8割くらいまで売り上げが回復したのではと想定しています。そうした中、韓国や台湾・中国の飛躍に対し、国内の製造業の復活を目指し、高機能・高付加価値の製品づくりのための開発投資に目覚める大手企業が増えていることも事実です。私どもは、エレクトロニクス技術を駆使した製品造りをする開発型企業がメインのお客様になるわけですが、更なる高機能化・付加価値の高い製品づくりに対する、提案要求が高まっています。30期は、そうしたお客様の要望に応えるべく、シュミレーションソフトの活用拡大、時代を超えた提案力と、全社員の基本行動の見直し・管理の徹底化を図るべく、社内改革を推進してまいります。2011年、私たちを取り巻く経営環境は、かなり厳しくなると予測していますが、そんな時だからこそ、大きく変化して明るく乗り切っていく所存です。まだまだ発展途上にある弊社ですが、どうぞ宜しくお願い申し上げます。





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