今回の記事では、
適切なGND設計でノイズ対策を行なう方法を紹介します。
ノイズ対策を考慮して配置するGNDベタですが、設計を誤ると、
アンテナとなりノイズ発生の原因になってしまいます。
今回紹介させて頂く内容は
知っていれば簡単にできます。
是非ご確認頂き、
基板設計に活かして頂けますと幸いです。
1)どこにも接続されていないGNDベタを作らない
パターン設計時にCADにてGNDベタを自動生成した場合、
どこにも接続されていないGNDベタができることがあります。
このGNDベタを「浮島」とよびますが、
この浮島がアンテナとなり、
ノイズの影響を受けやすくなってしまいます。
このような、
どこにも接続されていない「浮島」は削除する必要があります。
また、
1つのビアのみ内層と接続されている場合も、
アンテナとなってしまいノイズ発生の原因となります。
そのためビアを追加し
2つ以上のビアで内層に接続します。
複数のビアでの接続が難しい場合は、
浮島となっているため
削除することでノイズ発生を抑制します。
2)細長いGNDベタにはビアを配置する
パターン設計時、空きスペースを
GNDベタにすることが多いかと思いますが、
細長いベタを作ってしまうと
アンテナとなりノイズ発生の原因になります。
上のパターンでは、
ビアを避けるために配線が迂回し、
そこにGNDベタを配置しているため
細長くなっています。
この様な箇所にはビアを配置し、
内層と接続する必要があります。
裏面に部品や配線がありビア追加が難しい場合は、
細長いGNDベタをカットします。
3)接続箇所のない大きなベタを作らない
基板の角など、
空きスペースが出来たときにGNDベタを配置することが多いですが、
接続箇所のない大きなGNDベタは、アンテナとなります。
この様な場合も、
隅や角にビアを配置し、別の層のGNDと接続します。
GNDベタをアンテナにせず、
効果的なノイズ対策を行なう方法を紹介させて頂きました。
GNDに関わる基板設計・ノイズ対策のポイントを
以下にてご紹介していますので、
こちらも是非ご覧ください。