GNDベタを配置する際の注意点!簡単にできるノイズ対策

ICの下はできるだけグランドを入れる

 

今回の記事では、

適切なGND設計でノイズ対策を行なう方法を紹介します。

 

ノイズ対策を考慮して配置するGNDベタですが、設計を誤ると、

アンテナとなりノイズ発生の原因になってしまいます。

 

今回紹介させて頂く内容は

知っていれば簡単にできます。

 

是非ご確認頂き、

基板設計に活かして頂けますと幸いです。

 

 

1)どこにも接続されていないGNDベタを作らない

 

パターン設計時にCADにてGNDベタを自動生成した場合、

どこにも接続されていないGNDベタができることがあります。

 

このGNDベタを「浮島」とよびますが、

この浮島がアンテナとなり、

ノイズの影響を受けやすくなってしまいます。

図1

このような、

どこにも接続されていない「浮島」は削除する必要があります。

図2

 

また、

1つのビアのみ内層と接続されている場合も、

アンテナとなってしまいノイズ発生の原因となります。

 

そのためビアを追加し

2つ以上のビアで内層に接続します。

図3

 

複数のビアでの接続が難しい場合は、

浮島となっているため

削除することでノイズ発生を抑制します。

 

>>こちらの記事で詳しく解説!

 

 

2)細長いGNDベタにはビアを配置する

 

パターン設計時、空きスペースを

GNDベタにすることが多いかと思いますが、

細長いベタを作ってしまうと

アンテナとなりノイズ発生の原因になります。

図5

 

上のパターンでは、

ビアを避けるために配線が迂回し、

そこにGNDベタを配置しているため

細長くなっています。

 

この様な箇所にはビアを配置し、

内層と接続する必要があります。

図6

 

裏面に部品や配線がありビア追加が難しい場合は、

細長いGNDベタをカットします。

 

 

>>こちらの記事で詳しく解説!

 

 

3)接続箇所のない大きなベタを作らない

 

基板の角など、

空きスペースが出来たときにGNDベタを配置することが多いですが、

接続箇所のない大きなGNDベタは、アンテナとなります。

図7

この様な場合も、

隅や角にビアを配置し、別の層のGNDと接続します。

図8

 

>>こちらの記事で詳しく解説!

 

 

GNDベタをアンテナにせず、

効果的なノイズ対策を行なう方法を紹介させて頂きました。

 

GNDに関わる基板設計・ノイズ対策のポイントを

以下にてご紹介していますので、

こちらも是非ご覧ください。

 

 

■ GNDプレーンを分断しないよう設計する

 

■ GNDプレーンを分離しない

 

■ 異なる電源ライン間にはGNDを挟む

 

■ GNDベタがノイズのアンテナとならない様にする

 

■ GNDガードの端にビアを入れる

 

■ GNDガードの途中にビアを入れる

 

■ GNDガードのパターン幅を考慮す

 

■GND層を入れ替える

 

■基板外周をGNDベタで囲う

 

 

基板設計に関するご相談はこちら